国会は14日、会期末を迎え、参議院本会議で民進党が提出した伊達参議院議長に対する不信任決議案が、自民・公明両党や日本維新の会などの反対多数で否決されました。本会議ではカジノを含むIR=統合型リゾート施設の整備を推進する法案などの採決が行われる一方、民進党など野党4党は、法案の成立阻止に向けて、安倍内閣に対する不信任決議案を提出することにしていて、最終盤の与野党の攻防が展開されています。
第192臨時国会は14日、会期末を迎え、参議院本会議が開かれていて、民進党が提出した伊達参議院議長に対する不信任決議案の採決が行われました。
民進党は提案した理由について、「参議院の選挙制度の抜本的な見直しを放置している責任は重い。伊達議長に、これ以上その職を任せることはできない」と述べ、賛同を求めましたが、決議案は自民・公明両党や日本維新の会などの反対多数で否決されました。
参議院本会議では年金支給額の新たな改定ルールを盛り込んだ年金制度改革関連法案と、カジノを含むIR=統合型リゾート施設の整備を推進する法案の採決が行われることになっていて、自民党は14日中に成立させる方針です。
これに対し、民進党や共産党など野党4党は、カジノを含む統合型リゾート施設の整備推進法案の成立阻止に向けて、安倍内閣に対する不信任決議案を効果的なタイミングで提出するとしていて、最終盤の与野党の攻防が展開されています。
-- NHK NEWS WEB