9日の東京株式市場は、日経平均株価が一時、2万3000円を超えておよそ25年10か月ぶりの水準まで値上がりしましたが、午後に入ってから当面の利益を確保しようという売り注文などが急速に広がって一転して値下がりし、1日の値動きが850円を超えて、乱高下する展開となりました。
9日の東京株式市場は、8日のニューヨーク市場でダウ平均株価が最高値を更新した流れを受けて買い注文が先行し、日経平均株価は、一時、8日の終値より460円以上値上がりして2万3300円台まで上昇し、およそ25年10か月ぶりの水準まで値上がりしました。
しかし、午後に入って当面の利益を確保しようという売り注文などが急速に広がって一転して400円近く値下がりする場面があり、1日の値動きは850円を超え、ことしに入って最も大きくなりました。
結局、日経平均株価、9日の終値は8日より45円11銭安い、2万2868円71銭。
東証株価指数=トピックスは4.49下がって、1813.11でした。
1日の出来高は27億4775万株で、ことしで最も多くなりました。
市場関係者は「このところ比較的速いペースで株価が値上がりしてきたこともあって当面の利益を確保しようという売り注文が一気に広がった。企業の業績もよく、世界経済の先行きに対する期待は根強いものの、投資家の間では高値に対する警戒感も出ている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB