太陽光発電の設備の施工や販売で売り上げを伸ばしてきた東京の会社が、架空の経費を計上する手口で1億1000万円余りの所得を隠したとして、法人税法違反などの疑いで東京国税局から告発されました。
告発されたのは、東京・豊島区にある「バイオマス・ジャパン」と内田勝巳前社長(50)です。
民間の信用調査会社によりますと、この会社は、太陽光発電の設備の施工や販売などを手がけて急速に業績を伸ばし、去年3月期の売り上げはおよそ16億円に上っています。
しかし関係者によりますと、前社長は、みずから取引先名義のうその請求書を作成し、経費を水増しするなどの手口で所得を少なく見せかけていたということです。
東京国税局は、去年までの2年間におよそ1億1800万円の所得を隠し、およそ2900万円を脱税したとして、会社と前社長を法人税法違反などの疑いで東京地方検察庁に告発しました。
前社長は、脱税で得た資金を個人の投資などに充てていたということです。
NHKの取材に対して会社の代理人を務める弁護士は、「内容の詳細を把握していませんが、法的な見解の相違の可能性もあり、慎重に対応を検討したい」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB