兵庫県尼崎市の路線バスの運転手が、乗客から受け取った運賃の一部を自分のポーチに入れる手口で、3年間におよそ1600回にわたって、合わせて17万円余りを着服したとして解雇されました。
解雇されたのは、兵庫県尼崎市で路線バスを運行する市の外郭団体、「尼崎交通事業振興」に勤務していた33歳の運転手です。
会社によりますと、運転手は乗客が運賃を支払う際、お釣りが必要な場合に「両替機が使えない」などとうそを言って現金を受け取り、運賃箱に入れるはずの一部を自分のポーチに入れる手口で着服を繰り返していたということです。
不審に思った乗客から会社に連絡があり、会社がドライブレコーダーの映像を調べるなどした結果、3年間でおよそ1600回にわたって、合わせて17万2000円余りを着服していたことが確認されたということです。
会社の調査に対し「缶コーヒーやたばこなどを買うのに使った」と認め、全額を返済したということで、先月31日に解雇されました。
尼崎交通事業振興の末吉耕一統括部長は「利用者にご迷惑をかけ、信頼を裏切ったことを深くおわび申し上げます。こうした不正が二度と起きないよう、指導を徹底したい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB