ウクライナで日本文化を紹介する展覧会が始まり、開会式に出席したポロシェンコ大統領は、対立するロシアが日本との交流を深めようとする中、ウクライナとしても日本との関係強化に力を入れる姿勢を示しました。
この展覧会は日本とウクライナが外交関係を樹立してことしで25年を迎えるのを記念して両国政府が企画したもので、会場のキエフにある美術館で9日、開会式が行われました。
この中でポロシェンコ大統領は、クリミア併合を強行したロシアに対して日本が制裁を続けていることを評価したうえで「日本は極めて重要な戦略的パートナーで、真の友人だ」と述べ、対立するロシアが日本との交流を深めようとする中、ウクライナとしても日本との関係強化に力を入れる姿勢を示しました。
会場には日本の造園会社が製作した日本庭園が展示されているほか、甲冑(かっちゅう)や浮世絵なども集められ、ポロシェンコ大統領夫妻をはじめ訪れた人たちが鑑賞していました。
日本政府代表として出席した中根外務副大臣は、日本を訪れるウクライナ人のビザの取得手続きを来年から簡素化することを明らかにし「両国の交流がより進むことに期待する」と話していました。
-- NHK NEWS WEB