あらゆるモノをインターネットで結ぶ技術「IoT」の普及など、技術革新が進む中、行政機関に割り当てられている電波の有効利用策などを検討する懇談会の初会合が開かれ、来年の夏をめどに報告書をまとめることになりました。
総務省が設置した「電波有効利用成長戦略懇談会」の初会合には、7人の有識者が出席し、はじめに野田総務大臣が「日本は今後、生産年齢人口が激減するなど、最大のピンチを迎える。今こそ情報通信技術の徹底的な利活用や電波の有効利用を進めることが重要だ」とあいさつしました。
情報通信関連企業が、あらゆるモノをインターネットで結ぶ技術「IoT」の普及や、次世代の携帯電話の通信方式、「5G」の実用化を目指して実証実験を行うなど、技術革新が進む中で、懇談会は限られた電波を有効に活用する方策を検討します。
具体的には2つの作業チームを設置し、警察や消防など行政機関に割り当てられている電波のうち、比較的空きがあるものについて、民間への開放や共用の可能性を検討するほか、今後の経済成長に貢献するような新たな技術開発に、電波をどう活用していくのかを議論し、来年の夏をめどに報告書をまとめることにしています。
-- NHK NEWS WEB