神奈川県座間市のアパートで9人が遺体で見つかった事件で、警視庁は、白石隆浩容疑者(27)が自殺願望をほのめかす女性たちとツイッターを通じて知り合い、ことし8月下旬からの2か月間に9人を相次いで殺害した疑いがあると見ています。
警視庁の調べによりますと、8月13日、白石容疑者はツイッターで知り合った神奈川県厚木市の三浦瑞季さん(21)と、三浦さんの知り合いだった横須賀市に住む西中匠吾さん(20)と3人で公園で酒を飲んだということです。
三浦さんと西中さんはこの日、白石容疑者と初めて会ったということです。
警視庁によりますと、6日後の8月19日、白石容疑者は現場のアパートを借りるため、三浦さんが銀行で引き出した51万円の現金を受け取り、自分の口座に振り込んでいたということです。
またアパートの賃貸契約の際には白石容疑者と一緒に不動産仲介会社を訪れていたということです。
2日後の21日、三浦さんは「失踪します。必ず戻ってきます」という書き置きを残して行方がわからなくなり、警察が調べたところ、三浦さんの携帯電話が現場のアパートからおよそ20キロ離れた藤沢市の片瀬海岸にある女子トイレで見つかったということです。
警視庁の調べに対し白石容疑者は、三浦さんについて「8月下旬に最初に女性を誘い出して殺害した。女性を襲う目的でアパートの部屋を借りた」と供述しているということです。
-- NHK NEWS WEB