中国で11月11日は、「独身の日」と呼ばれ、インターネット通販各社の大規模な値引きセールが一斉に始まっていて、ことしは去年よりも35%多い、合わせて15億個の荷物が発送されると見込まれています。
中国では11月11日は、独身を意味する数字の「1」が4つ並ぶことから「独身の日」と呼ばれており、この日に合わせてネット通販各社が行う大規模な値引きセールが、国民的なイベントとして定着しています。
値引きセールは、現地時間の11日午前0時、日本時間の午前1時から一斉に始まっていて、このうち上海では、中国のネット通販最大手の企業が大々的にイベントを行いました。
会場では、セールの開始と同時に、巨大な画面に売上額だとする数字が表示され、去年を上回るペースで注文が入っているとアピールしていました。
また、注文状況の詳しいデータも示され、冬物の衣料品、コメやハチミツといった食料品、それに携帯電話のほか、日本製の商品や日本への旅行に人気が集まっていることなどが紹介されていました。
「独身の日」のセールでは、注文が年々増え続けていて、ことしは去年よりも35%多い合わせて15億個の荷物が発送されると見込まれています。
ネット通販各社は、大量の注文に対応するため、臨時のアルバイトを雇うとともに、商品を発送する倉庫を自動化するなどしており、加熱するネット商戦は、物流の在り方も変えようとしています。
-- NHK NEWS WEB