群馬県上野村でヘリコプターが墜落し4人が死亡した事故で、国の運輸安全委員会などは現場での調査を終え、12日、墜落した機体や散乱した部品を回収しました。今後、機体の損傷状況を詳しく調べ、事故の原因究明を進めることにしています。
今月8日、群馬県上野村でヘリコプターが墜落して炎上し、乗っていた「東邦航空」の機長の北川一郎さん(60)と、いずれも整備士の杉山勝彦さん(50)、瀧澤俊太さん(27)、池田裕太さん(22)が死亡しました。
国の運輸安全委員会や警察は、現場での調査を終え、12日午前、重機でヘリコプターの機体を持ち上げてトラックに積み込んだほか、散乱した部品などを袋に入れて運び出しました。
これまでの調査では、ヘリコプターは本来の飛行ルートから外れてUターンして低空飛行し、機体から部品が飛び散ったあと墜落したのが住民に目撃されているほか、機体後部のプロペラを回す「テールローター」という部品が墜落現場から数十メートル離れた場所で機体から外れて見つかっています。
回収した機体や部品は、栃木県内の航空会社の格納庫に運ばれ、運輸安全委員会などが損傷状況などを分析し、原因究明を進めることにしています。
-- NHK NEWS WEB