国の指定を受けた東京都内の民間の車検場の社長らが、土砂などを多く積めるように違法に改造したダンプカーの車検を不正に通したとして逮捕されました。車検場の役員などは公務員と見なされ、警視庁は、受け取った車検代金の一部が賄賂だった疑いがあるとして調べています。
逮捕されたのは、東京・稲城市にある国の指定を受けた民間の車検場の社長、大庭猛容疑者(59)と、車検を依頼した山梨県上野原市の土木建築会社社長、木下健二容疑者(43)ら合わせて3人です。
警視庁によりますと、大庭容疑者らは、ことし4月から5月にかけて、土砂などを通常より多く積めるよう荷台に「さし枠」という板を取り付けて違法に改造したダンプカー4台について、車検に合格したとするうその書類を作成したとして、虚偽有印公文書作成などの疑いが持たれています。
車検場では、違法に改造したダンプカーの場合、通常の料金よりも高額で引き受けていましたが、ほとんど検査などを行わず、中には30分ほどで終わらせていたケースもあったということです。
警視庁によりますと、調べに対し、いずれも容疑を認めているということです。
車検場の役員などは公務員と見なされ、警視庁は、大庭容疑者が受け取った代金の一部が賄賂だった疑いがあるとして贈収賄の容疑でも捜査しています。
-- NHK NEWS WEB