世界中のIT関連企業への投資を進めているソフトバンクグループは、一般のドライバーが自家用車で人を運ぶサービスでアメリカ最大手のウーバーに出資をすることで基本合意しました。ソフトバンクは、日本円で1兆円規模に上る巨額の出資を検討しています。
アメリカ・サンフランシスコに本社を置くウーバーは、スマートフォンで一般のドライバーを呼び出し、タクシーのように利用するサービスを世界各地で展開し、特にアメリカで高いシェアを持っています。
ソフトバンクグループは、12日、ウーバーに出資をすることで基本合意しました。関係者によりますとソフトバンクは、既存の株主から株式を買い取る形で、およそ100億ドル、日本円で1兆円規模を出資して、ウーバーの株式の10%余りを保有することを検討していて、今後、ウーバーと具体的な協議を進める方針です。
ソフトバンクからの出資について、ウーバーは、「今回の合意は、ウーバーの長期的な戦略に対する力強い信認だ」というコメントを発表し、技術開発や事業の拡大に役立てていくとしています。
ソフトバンクは、世界中の有力なIT関連企業への投資を進めていて、ウーバーのようにスマホで車を呼び出すサービスでは、中国最大手の「ディーディー」におよそ6000億円を出資しているほか、東南アジアで高いシェアを持つ「グラブ」やインドの「オラ」といったベンチャー企業にも相次いで出資しています。
-- NHK NEWS WEB