売り上げ減少に悩む出版業界では、大学入試センター試験を1か月後に控える中、追い込み学習にも効果があるとして、日本の歴史を扱った学習漫画の販売を強化する動きが相次いでいます。
大手出版社、小学館は来年1月の大学入試センター試験を1か月後に控えた14日から、全国の書店で日本の歴史を扱った学習漫画の販売キャンペーンを始めました。
この本は、もともとは小中学生向けに出版されたものですが、最近では大学受験を控えた高校生にも短期間で歴史を学べると人気があるということです。
出版社では追い込み学習にも効果があるとして、14日は東京・文京区の神社に販売する学習漫画を運び、合格を祈願する祈とうを受けていました。
小学館児童学習局の安達健裕編集長は「漫画を通じて気軽に基礎知識を学ぶことができることが人気を集めている理由で、これからも伸びる分野だと思う」と話していました。
また、集英社も、ことし10月に日本史の学習漫画を18年ぶりに全面改定して、巻末に用語集も加えるなどして、大学受験生を意識した編集にすることで予想を超える引き合いが来ているということです。
出版業界は売り上げ減少に悩んでいますが、人気がある学習漫画の分野で販売を強化する動きが相次いでいます。
-- NHK NEWS WEB