13日午後、松山市で、乗用車が事故を繰り返しながら中心部の商店街などを40分余りにわたって暴走し、自転車に乗っていた60代の女性がはねられ軽いけがをしました。警察は運転していた41歳の男を道路交通法違反の疑いで逮捕し詳しいいきさつを調べています。
13日午後2時前、松山市鴨川2丁目の国道で、「車と衝突事故を起こした乗用車がそのまま逃げた」という内容の通報が警察にありました。
その数分後にも2キロほど離れた場所で「車に当て逃げされた」と女性から通報があり、警察は、緊急配備を敷いて逃げた乗用車の追跡を始めました。
乗用車は、車の進入が禁止されている中心部の商店街などを40分ほど暴走したあと松山市大手町の路面電車の軌道上で動けなくなり、警察は、運転していた今治市立花町の会社員、在間亮平容疑者(41)を道路交通法違反の疑いでその場で逮捕しました。
警察によりますと、在間容疑者は暴走していた40分ほどの間に伊予鉄道の松山市駅近くで自転車に乗っていた60代の女性をはね、軽いけがを負わせたほか、合わせて5件の物損事故を起こしたと見られ、乗用車は、前のバンパーやライトが壊れ、左前のタイヤもパンクしていたということです。
また、在間容疑者は母親を乗せたまま暴走していたということです。
警察の調べに対し、在間容疑者は「ストレスから自暴自棄になりむちゃな運転をした」などと供述しているということで、警察は詳しいいきさつを調べています。
暴走した車の追跡方法について、松山東警察署は、「大規模な事故が起きるのを防ぐため、運転者をできるかぎり刺激しないようパトカーのサイレンを最小限にするなど配慮して追跡した。捜査としては適切だったと考えている」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB