埼玉県と群馬県の高校から、大量の野球のボールを盗んだとして逮捕された男3人は、盗んだボールをスマートフォンで品物を売買できるアプリ「メルカリ」に30回以上出品し売りさばいていたことがわかりました。埼玉県警は、「メルカリ」の運営会社と情報交換を進め、不正な取り引きの取締りを強化することにしています。
ことしの夏、関東地方などの20の高校で、およそ9500個の野球のボールが盗まれる被害が相次ぎ、このうち埼玉県と群馬県の高校で合わせておよそ1600個のボールを盗んだなどとして、水戸市の土木作業員、大崎晋太朗容疑者(20)ら3人が逮捕されています。
その後の調べで、3人は、盗んだボールをスマートフォンで品物を売買できるアプリ「メルカリ」に30回以上にわたって出品し売りさばいていたことがわかりました。
今回の事件をはじめ、盗品が出品されるケースが相次いでいることから、「メルカリ」の運営会社は、利用者が初めて出品する際、名前や住所、生年月日の登録を新たに義務づけたうえで、金融機関の口座の名義と一致しなければ売上金を引き出せないようにするなどの対策を始める方針です。
埼玉県警は、こうした対策を確実に実施するよう会社側に要請するとともに、情報交換を進め、不正な取り引きの取締りを強化することにしています。
-- NHK NEWS WEB