UAE=アラブ首長国連邦を訪れている西銘経済産業副大臣は、日本企業が現地で保有してきた海上油田の権益が来年期限を迎え、その獲得交渉が佳境を迎えていることから、交渉を前進させるため、安倍総理大臣の年明けのUAE訪問について調整を始めたことを明らかにしました。
UAEの首都アブダビで13日から始まった世界最大級の石油や天然ガス関連の展示会には現地でビジネス拡大を狙う2200社以上が参加し、ことしは、主要な海上油田の権益の獲得交渉が佳境を迎えていることから、欧米の石油メジャー各社は幹部を派遣しています。
日本からも西銘経済産業副大臣が出席し、日本企業が権益を確保できるようUAE側に働きかけました。
西銘副大臣は、NHKなどの取材に対し、「UAE側からは農業から防衛までさまざまな分野での戦略的な関係構築を期待されている。安倍総理の訪問時に成果が出ることを期待したい」と述べて、交渉を前進させるため、安倍総理大臣の年明けの現地訪問について調整を始めたことを明らかにしました。
輸入する原油の4分の1をUAEに依存している日本は、長年、日本企業が、主要な海上油田の権益を保有してきましたが、新規参入を目指す中国などが攻勢をかけている状況です。
日本としては、工場進出などを通じてUAEの産業多角化への貢献をアピールし、権益の確保につなげたい考えです。
-- NHK NEWS WEB