東京の健康食品販売会社の社長らが、「新規事業に出資すれば高配当が得られる」などと言って、高齢者などから1億8000万円余りをだまし取ったとして逮捕されました。警視庁は、社長らが全国のおよそ1000人から60億円以上を集めていたとみて調べています。
逮捕されたのは東京・品川区の健康食品販売会社「ロイヤルフーズ」の社長、原田一弥容疑者(63)と元妻で役員の小野寺朝子容疑者(68)ら合わせて6人です。
警視庁によりますと原田容疑者らは平成25年から26年にかけて、「化粧品販売の新規事業に出資すれば、高配当を得られる」などと言って、男女8人から1億8000万円余りをだまし取ったとして、組織的詐欺の疑いが持たれています。
顧客には「必ずもうかるから老後は安心だ」と説明していましたが、実際には事業は存在せず金は会社の運転資金などに流用していたということです。
警視庁によりますと原田容疑者は逮捕前の任意の事情聴取に対して容疑を認め、「自分たちの給料やほかの支払いに使った」と話していたということです。
警視庁は、高齢者を中心に全国のおよそ1000人から60億円以上を集めていたとみて調べています。
-- NHK NEWS WEB