国内外の放送技術を集めた「国際放送機器展」が始まり、3年後の東京オリンピック・パラリンピックなどを見据えて開発が進む最新の技術が紹介されています。
「国際放送機器展」は、15日から千葉市の幕張メッセで始まり、国内外から過去最多となる1139の企業や団体が出展しています。
このうちキヤノンはテレビでのスポーツ観戦などにいかせる新たな映像技術を
紹介しています。
およそ30台のカメラで撮影したサッカーの試合の映像を組み合わせることで、立体的な3Dの映像を実現し、選手の間近でプレーを観戦できるような臨場感を楽しむことができます。
ソニーは、CG=コンピューターグラフィックスのアナウンサーが、スタジオでニュース原稿を流ちょうに読み上げるとともに、カメラワークに合わせて顔の表情も変化させる技術を紹介しています。
また、富士通は、日本語を瞬時に英語に翻訳し画面に表示するなど、19の言語に対応した最新の技術を発表し、今後、スポーツの実況中継などへの活用が見込まれます。
さらにNHKは、ハイビジョンの16倍という極めて鮮明な画質を持つ「8K」に対応した中継車を展示しています。
「8K」の放送は来年12月にBSで実用放送が始まることになっていて、この中継車は「8K」のカメラを最大で10台操作することができます。
展示会では3年後の東京オリンピック・パラリンピックなどを見据えて開発が進む最新の技術が紹介されていて、17日まで開かれています。
-- NHK NEWS WEB