アメリカのトランプ政権は、北朝鮮から武器の輸入などをしていたアフリカのスーダンが北朝鮮との貿易や軍事的な関係を断つ方針を明らかにしたと発表し、北朝鮮の孤立化に向け、改めて国際社会に協力を求めました。
アメリカ国務省が16日発表した声明によりますと、スーダンを訪れているサリバン国務副長官がスーダン政府の高官と協議したのを受けて、スーダン外務省が北朝鮮との貿易や軍事的な関係をすべて断つ方針を正式に明らかにしたということです。
アメリカ政府は、スーダンが北朝鮮から武器を輸入していると批判してきたほか、国連安全保障理事会の専門家パネルも、ことし3月に発表した報告書でスーダンの企業に北朝鮮のミサイルなどが売却されたなどと指摘していました。
アメリカ国務省は声明の中で、スーダン政府の方針を歓迎したうえで完全に履行するよう求めるとともに、「北朝鮮の政権を孤立化させることがアメリカにとって最優先の課題だ」として、改めて国際社会に協力を求めました。
トランプ政権は、北朝鮮への圧力を最大限に高めるため、閣僚や政府高官を世界各国に派遣して北朝鮮との関係を断つよう働きかけていて、シンガポールが先週から、北朝鮮とのすべての商業目的の貿易を停止したことが明らかになるなど一定の成果が出ているとしています。
-- NHK NEWS WEB