日本酒の人気が高まっている中国の上海で、100種類の日本の酒を試飲して、その魅力を知ってもらおうというイベントが開かれました。
このイベントは、上海にある貿易会社や飲食店などでつくる団体が主催し、上海の日本総領事館で18日、開かれました。
会場には、日本酒や焼酎など合わせて100種類の日本の酒が用意され、訪れた人たちは、すしなどの日本料理とともにさまざまな産地の酒を試飲していました。
中国では、日本酒の輸入額が去年、14億円あまりと前の年より23%あまり増えるなど、日本酒の人気が高まっています。
業界関係者によりますと、富裕層の多い上海では、日本に旅行したことのある人が増えたことに伴い、日本酒への関心も高まっており、なかでも720ミリリットル入りの瓶で数千円から1万円ほどの価格のものが人気だということです。
会場には、300人近い人たちが訪れ、このうち、30代の女性は、「冷酒で飲むのが好きです。中国の酒はアルコール度数が高くて飲めませんが、日本酒は飲み口もよく、女性に合っています」と話していました。
イベントを主催した団体の清水保之さんは「数年前までは、日本でも有名なお酒が中国でも人気があったが、最近はメジャーブランド以外の地酒を探す人が増えている」と述べて、中国人のニーズの多様化が進んでいると指摘しました。
-- NHK NEWS WEB