ネット通販の普及で多くの家庭が生活するマンションでは、配達先が不在の時、荷物を入れる宅配ボックスがいっぱいになってしまうことが課題になっています。不動産各社は部屋ごとに宅配ボックスがあるマンションなどの販売を進めています。
大手不動産会社の大京は今月、東京・豊島区で販売を始めたマンションに、郵便ポストだけでなく、部屋ごとに専用の宅配ボックスも備えました。
大きさは縦24センチ、横30センチ、奥行き45センチで、ネット通販でよく使われるサイズの箱が入るようになっています。
一般的なマンションでは、共同で利用する宅配ボックスがいっぱいになれば再配達が必要になりますが、その手間を減らすことも可能になり、今後、販売するマンションにも設置していくことにしています。
大京グループの河守仁志さんは「確実に荷物を受け取りたいというニーズは高まっていて、今後、普及させていきたい」と話していました。
また、野村不動産は一部のマンションで、郵便ポストのサイズを大きくしています。投かん口も大きくして、ネット通販で注文した本などはポストで受け取れるようにしました。
国土交通省も宅配業界の負担となっている再配達を減らすため、今月、マンションの宅配ボックスに関連する建築基準法の規制を緩和して、宅配ボックスの設置を後押ししています。
-- NHK NEWS WEB