全国の若手技術者が日頃から磨き上げたものづくりなどの技を競い合う「技能五輪全国大会」の競技が、19日から栃木県で始まりました。
「技能五輪全国大会」は23歳以下の若者たちが、機械の操作や料理などの技術を競う大会で、開会式は24日ですが、参加者が多い7つの競技は開会式前から行われます。
宇都宮市で始まった「旋盤競技」は一日目の19日、14人が出場しました。5時間45分の間に6つの鉄のかたまりを回転させながら刃物で削り、設計図どおりに仕上げて組み立て、その出来栄えを競います。
選手たちは、機械を操作する手元と刃先に目を配りながら、慎重に寸法を確認したり、手早く刃物を取り替えたりして、1000分の1ミリの精度に挑んでいました。
会場には鉄を削る音が響き渡り、応援に駆けつけた選手の家族や所属する企業の関係者などは、磨き上げられた技に見入っていました。
会社の後輩の応援に訪れた茨城県の50代の男性は「熱気がすごいです。日本一を目指して努力することが将来の技術向上の下地になると思うので、頑張ってほしいです」と話していました。
「技能五輪全国大会」は、ことしはおよそ1300人が、今月27日までの日程で、機械組み立てや料理、それに接客など42の分野で競い合います。
-- NHK NEWS WEB