2020年の東京オリンピック・パラリンピックでドーピング検査を行う人員を確保するため、検査員を養成する講習会が東京都内で開かれました。
大会の組織委員会は大会中に選手の検体の採取などにあたるドーピングの検査員が、1日に最大で500人ほど必要になると見ていますが、現状では足りないため、新たに150人ほど養成する予定です。
19日は都内で、JADA=日本アンチドーピング機構と協力した講習会が開かれ、一定の語学力がある会社員や薬剤師など、応募したおよそ20人が参加しました。
参加者たちは選手の尿を採取する規則について説明を受けたあと、選手と検査員の役割に分かれ、ガラスの容器や手袋などを使って実習を行いました。
この中では不正な操作がないよう、尿の採取は必ず近くで確認することや選手への指示、それに検体の保管方法など厳格に定められた手順を学んでいました。
今回の参加者は現場での研修会も受けたうえで、JADAから検査員の資格が与えられることになります。
組織委員会は「ドーピングのない大会は難しいが、確実に態勢を整えて、クリーンなアスリートが安心して競技できる環境を作っていきたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB