大阪のビル型の墓地施設を実質的に運営し、2億円余りを脱税したとして逮捕、起訴された会社社長の女が、施設を所有する宗教法人から現金を不正に引き出し、元夫の暴力団幹部に渡していたとして、再逮捕されました。警察は施設の運営で得た金が暴力団の資金源になっていた疑いがあると見て調べています。
再逮捕されたのは大阪市にあるビル型の墓地施設「梅旧院光明殿」を実質的に運営する会社の社長、山口幸子容疑者(63)です。
警察によりますと、山口社長は3年前、自分が役員を務め墓地施設を所有する宗教法人から現金3500万円を不正に引き出し、すでに逮捕されている元夫で、山口組系の暴力団幹部、山口俊平容疑者(68)に渡したとして、背任の疑いが持たれています。
警察は渡された現金が、大阪・中央区にある俊平容疑者の組事務所の購入資金に充てられたと見ています。
山口社長の墓地施設は9階建てのビルで、その運営で得た所得を隠しおととしまでの6年間に法人税などおよそ2億1000万円を脱税したとして、大阪地検特捜部に逮捕、起訴されています。
警察は施設の運営で得た金が暴力団の資金源になっていた疑いがあると見て、資金の流れの実態解明を進めています。
-- NHK NEWS WEB