金沢市の金沢城公園の周辺で、「テグス」と呼ばれる釣り糸をビルの屋上などに張りめぐらし、カラスを追い払う実証実験が始まりました。
実験が始まったのは金沢市大手町の金沢城公園周辺で、市の委託を受けた業者が4階建てのビルの屋上にあがり、カラスがよく止まるフェンスの10センチほど上にテグスを張っていきました。
金沢市によりますと、カラスはテグスが足に触れるのを嫌うということで、昨年度、金沢城の隣の兼六園下で行った実証実験では、テグスを張った建物と樹木にカラスがとまらず、効果が認められたということです。
金沢城公園をねぐらにするカラスは多い時には5600羽ほどいて、夕方になると周辺の木の上やビルの屋上に群れを作り、ふんをまき散らすなどの被害が出ているということです。
金沢市環境政策課の東俊幸自然保護係長は「観光客への被害も出ているので、この対策で被害を防ぎたい」と話しています。
テグスは5か所の建物と5本の樹木に取り付けられ、金沢市は来年1月まで効果を検証することにしています。
-- NHK NEWS WEB