最先端の技術を活用した福祉機器を集めた展示会が20日から東京・江東区で開かれています。
展示会には全国から合わせて339の企業や大学、それに自治体などが出展しています。
このうち、慶応大学とベンチャー企業が共同で開発しているロボットは、装着した人の動きに合わせて力を微妙に加減しながら遠隔で物を触ったりつかんだりすることができます。
会場では、ロボットがペットボトルとプラスチック製のコップを持ち上げて、水を注ぐ様子も実演されました。
来場した介護施設を運営する男性は、「ロボットだと利用者を傷つけてしまうのではという不安もあるが、この技術を生かせば危険が減ると思う」と話していました。
このほか空気圧と金属の反発力を利用して介護の際の腰の負担を3分の1ほどに軽減する機器や、人間と会話ができるぬいぐるみ型のロボットなども展示されています。
主催する日本能率協会産業振興センターの岡正樹さんは、「これから高齢化がどんどん進むので、多くの方に先端技術を生かした実際の機器をご覧いただきたい」と話していました。
この展示会は、東京ビッグサイトで22日まで開かれています。
-- NHK NEWS WEB