大手通信会社のKDDIは、スマートフォンのGPS 位置情報の機能で人の動きを把握し、帰宅する時間を見計らって自動で照明や暖房をつける新しいサービスを来年春をめどに始めることになりました。
KDDIは、スマホのアプリで指示をだして外出先で家電製品を操作するサービスを行っていますが、21日、GPS機能を使った新サービスも始めると発表しました。
サービスは、GPS機能で利用者がどこにいるかを把握します。そして、例えば駅の改札付近にいるのを把握すると暖房のスイッチが入り、家に近付くとリビングの照明がつくなど、帰宅するタイミングを見計らって家電が作動する仕組みです。
KDDIは来年春をめどに月額490円でこのサービスを始める予定で、住宅メーカーなどと提携し、スマホを使った家電操作のサービスを多くの住宅で利用できるようにしたい考えです。
記者会見でKDDIの山本泰英執行役員常務は「これまでスマホは人と人とのコミュニケーションをつないできたが、これからは人と家をつなぐ役目を担わせたい」と話していました。
携帯電話の普及につれて契約者数が伸び悩み、各社とも収益をのばす新たなサービスの提供が課題になっていて、NTTドコモやソフトバンクグループも。留守中の自宅の見守りや家電の遠隔操作ができるサービスに力をいれています。
-- NHK NEWS WEB