2020年の東京オリンピック・パラリンピックのメダルを、使わなくなった携帯電話などに含まれる金属から作るプロジェクトを後押ししようと、オリンピック競泳金メダリストの北島康介さんが都庁を訪れ、協力を呼びかけました。
2020年の東京大会では、金、銀、銅のメダルを、使わなくなった携帯電話など、小型の家電に含まれるリサイクル金属を使って作る取り組みが進められています。
21日、年末の大掃除の時期に合わせて、家庭に眠っている携帯電話などを提供してもらおうと、2004年のアテネ大会、2008年の北京大会の競泳金メダリスト、北島康介さんが都庁を訪れ、協力を呼びかけました。
小池知事から「北島さんはメダルを7つ持っているので、7つ分は集めてほしい」と笑顔でプレッシャーをかけられた北島さんは「回収量が足りなかったらメダルが小さくなっちゃうのかな」と冗談めかしながらも、「みんなでつくるメダルには何倍もの価値が詰め込まれる。多くの選手に協力を呼びかけたい」と話していました。
大会の組織委員会によりますと、ことし8月までの回収状況は携帯電話会社が回収した携帯電話やタブレット端末などが130万台。全国の自治体が回収した小型の電子機器が536トンとなっています。およそ5000個のメダルを作るために、8トン分の金属が必要だということで、都などは、2019年までの目標達成を目指しています。
-- NHK NEWS WEB