日本と中国の企業経営者らが一堂に集まる「日中企業家対話」が北京で開かれ、需要の拡大が見込まれる電気自動車や新エネルギーなどのビジネスの分野で活発な意見が交わされました。
「日中企業家対話」には、経団連の榊原会長らおよそ250人が参加する日中経済協会の訪問団と、中国企業およそ120社の幹部が参加しました。
この中では大気汚染の対策として、中国で急速に普及が進む電気自動車がテーマとなり、トヨタ自動車の幹部は「世界の販売シェアで半分以上を占める中国で、日本企業の経験と知識は次世代自動車の開発・普及にも役立つ」と述べ、ビジネスでの連携を呼びかけました。
また、新エネルギーの分野について、中国の建設機械メーカーの幹部は「私たちは風の向きや強さを瞬時に予測できる効率のよい風力発電を作っており、潜在的な需要がある中国市場で日本企業とも協力しあっていきたい」と話していました。
訪問団に参加している日産自動車の志賀俊之取締役は記者団に対し、「日本はものづくりに強く、中国側はそれをうまくサービスに使っていく。お互いの強みを生かして協力すれば、ビジネスチャンスが広がる」と話していました。
-- NHK NEWS WEB