日産自動車とSUBARUが出荷前の車の検査を資格のない従業員にさせていた問題を受けて、国土交通省は今月中に特別チームを設けて、検査方法の見直しを進めることになりました。
これは石井国土交通大臣が21日朝の閣議のあとの会見で、明らかにしました。特別チームは、大学教授や弁護士らをメンバーに今月28日にも立ち上げ、再発防止に向け、自動車メーカーごとに異なっている検査のやり方や従業員が検査の資格を取るために必要な条件などの見直しを検討します。
また、国土交通省が日産の工場へ立ち入り検査に入った際、現場の従業員が事実と異なる説明をするなど、不正を隠そうとしていたことから、国によるチェックの方法も見直し、今年度中に検討結果をまとめることにしています。
石井国土交通大臣は、この問題について、「ユーザーに大きな不信感を与え、制度の根幹を揺るがすものだ」と改めて批判し、見直しを急ぐ考えを強調しました。また、石井大臣は、日産が、先週、国土交通省に提出した不正な検査の再発防止策について、適正に行われているか3か月ごとに報告させていくことも明らかにしました。
-- NHK NEWS WEB