日本独自の“カワイイ”ファッションをイスラム教徒の女性たちに楽しんでもらおうと、髪や肌の露出を避けるために巻く「ヒジャブ」と呼ばれるスカーフを独自にデザインしたファッションショーが21日、東京・浅草で開かれました。
「Kawaii Hijabi Collection」と名付けられたこのショーは、イスラム文化について知ってもらうとともに、日本のファッションブランドに海外への販路を広げる機会にしてもらおうと今回初めて開かれました。
モデルがまとうのは、日本のブランドなど10社が制作したヒジャブで、カワイイファッションの中でも、特に少女のあどけなさやかわいらしさを表現した「ロリータ」テイストでデザインされています。
パステルカラーの生地にフリルや花の飾りをつけたヒジャブのほか、着物やはかまなど日本ならではのイメージを組み合わせたヒジャブもあり、マレーシアやインドネシアから招かれた女性たちが興味深そうに写真を撮っていました。
マレーシアの女性は「カワイイコンセプトが全面に出ていてすばらしいです」と話していました。
インドネシアの女性は「ヒジャブから前髪が出てしまって戒律に沿わないものもあったが、ムスリムのことを理解しようというコンセプトはすばらしい」と話していました。
日本のポップカルチャーを海外に紹介する会社で、今回のショーを企画した山本愛佑子さんは「ロリータファッションは、海外にもファンが増えていてぜひムスリムの人たちにも楽しんでほしい。頂いた意見は今後に生かしていきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB