ダイエットをしている人向けのサプリメントの販売で売り上げを伸ばしている東京の健康食品会社2社が4億1000万円余りの所得を隠していたとして法人税法違反などの疑いで東京国税局から告発されました。
告発されたのはいずれも東京・港区にある健康食品会社「ジョージオリバー」と「新谷酵素」それにこの2社を経営する波多野明男社長(49)です。
民間の信用調査会社によりますと2社は、健康補助食品などを製造・販売していますが、なかでもダイエットをしている人向けの「夜遅いごはんでも」という商品名のサプリメントが通販サイトやドラッグストアなどで人気を集め売り上げを伸ばしています。
しかし、関係者によりますと2社は元従業員にうその請求書を作らせ、実態のない広告宣伝費を計上するなどの手口で所得を少なく見せかけていたということです。
東京国税局は去年10月までの2年間に合わせておよそ4億1600万円の所得を隠し、1億3500万円余りを脱税したとして2社と社長を法人税法違反や消費税法違反などの疑いで東京地方検察庁に告発しました。
NHKの取材に対して波多野社長は「国税局の指摘を受け入れすでに修正申告と納税を済ませています。今後の調査には真摯(しんし)に協力します」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB