先月の台風21号の影響で大阪府南部の川に架かる橋の線路が沈み込み、一部区間が単線での運行になっていた南海本線は、仮の復旧作業が終わり、23日、1か月ぶりに平常ダイヤでの運転が再開されました。
大阪と和歌山を結ぶ南海本線は、先月22日、台風21号による大雨の影響で大阪府南部を流れる男里川に架かる橋で下り線の線路が沈み込み、泉南市の樽井駅と阪南市の尾崎駅の間で運転できなくなりました。
今月1日からは被害を受けなかった上り線に、上り下り両方の電車を走らせて運行を再開しましたが、仮の橋脚を設け橋桁を元に戻す復旧作業が終わり、23日の始発から1か月ぶりに下り線も使えるようになりました。
これまでは電車の本数を減らしていましたが、平常ダイヤに戻り、利用者からは歓迎の声が聞かれました。
会社員の男性は「この1か月間は、電車だと遅れることがあるので車で通勤していました。ようやく電車で通えるようになり、ありがたい」と話していました。
また、大学生の男性は「これまでは授業に間に合うよう、いつもより30分早く家を出なければならなかったので、再開してくれてうれしいです」と話していました。
-- NHK NEWS WEB