エアコンや冷蔵庫など、いわゆる白物家電の今年度上半期の国内出荷額は、1兆2700億円余りで、高機能な製品などへの買い替えの動きを受けて、この10年で最も多くなりました。
電機メーカーなどで作る日本電機工業会によりますと、白物家電のことし4月から9月までの半年間の国内出荷額は、前の年の同じ時期から4.6%増えて、1兆2721億円となりました。年度の上半期としては3年連続の増加で、この10年間では最も多くなりました。
これは、省エネ性能や高機能をうたった、価格も比較的高い製品への買い換えの動きが広がっていることが主な要因だということで、製品別ではルームエアコンが7.5%、冷蔵庫が5%、洗濯機が5.8%、それぞれ増加しました。
詳しく見ると、洗濯機では乾燥機能の付いた機種の人気が高く、まとめ洗いができ、家事の時間短縮につながる8キロ以上の大型のものが10.6%増加したほか、掃除機では持ち運びに便利で吸引力もある縦型が16.2%増加しました。
一方、外国人旅行者によるいわゆる「爆買い」を象徴する人気商品だったジャー炊飯器は6.3%減って、2年連続の減少となりました。
今後の見通しについて日本電機工業会は「高機能な製品などへの消費者のニーズは引き続き高いと見られ、年度の下半期も好調に推移するのではないか」と話しています。
-- NHK NEWS WEB