大手金属メーカー 三菱マテリアルの2つの子会社がゴム製品と銅製品の一部で強度などの検査データを改ざんしていた問題は、出荷先が航空機や自動車など幅広い分野に及んでいて、安全性の検証を迅速に進めることができるかが、課題となります。
三菱マテリアルは、いずれも子会社の三菱電線工業と三菱伸銅がゴム製品と銅製品の一部で顧客が要求する基準を満たしているように強度や寸法などの検査データを改ざんして出荷していたことを、23日、明らかにしました。
会社側によりますと、不正があった製品は航空機や自動車、電力設備や電子機器などの部品として使われています。出荷先は合わせて258社に上る可能性がありますが、このうち、これまでに両社が説明を済ませた出荷先は54社にとどまっています。
今のところ、安全性に問題があるケースは確認されていないということですが、幅広い分野で製品が使われているだけに、安全性の検証を迅速に進めることができるかが課題となります。
三菱マテリアルは24日記者会見を開き、詳しい説明を行うとしています。
-- NHK NEWS WEB