大手金属メーカー「三菱マテリアル」の2つの子会社が製品の検査データを改ざんしていた問題で、世耕経済産業大臣は閣議のあとの記者会見で、事実関係の究明と安全性の検証を急ぐよう指示したことを明らかにしました。
三菱マテリアルは、2つの子会社がゴム製品と銅製品の検査データを顧客が要求する基準を満たしているように改ざんして出荷していたことが23日、明らかになりました。
これについて、世耕経済産業大臣は「日産、神戸製鋼、SUBARUに続き、新たな不正事案が判明したことは極めて遺憾だ」と述べたうえで、事実関係の究明と製品の安全性の検証を急ぐよう会社側に指示したことを明らかにしました。
また、今回の不正は、ことし2月に社内で一部が発覚し、23日になって事実関係が公表されました。
これについて、世耕大臣は「公表に半年以上かかっており、確かに時間がかかっていると思う。なぜ時間がかかったかも含めて調査をしてもらいたい」と述べました。
また、経済産業省が、産業界や素材業界全体で同じような不正がないかを調査する考えはないかと問われたのに対し、世耕大臣は「経済産業省がわざわざやらなくても、これだけ社会問題になっているので、当然、自社で内部の調査がされていると思っている」と述べました。
-- NHK NEWS WEB