千葉県の土木事務所の幹部職員ら2人が、排水路の整備工事の予定価格を業者に漏らしたとして、官製談合防止法違反の疑いで逮捕された事件で、おととし職員ら2人が土木事務所に異動してきたのをきっかけに業者と知り合い、関係を深めていったと見られることが捜査関係者への取材でわかりました。警察は土木事務所を捜索し詳しいいきさつを調べています。
千葉県松戸市にある県の東葛飾土木事務所の前の所長の佐藤政弘容疑者(58)と、前の維持課長の佐藤好明容疑者(51)は、県が発注した排水路の整備工事の入札予定価格などを建設会社「岡本組」の元取締役に事前に漏らしたとして、官製談合防止法違反の疑いで逮捕され、24日午前、検察庁に身柄を送られました。
警察は、24日午前9時半すぎ、佐藤前所長らが勤務していた土木事務所の捜索に入りました。
その後の調べで佐藤前所長ら2人は、「岡本組」の元取締役、高松英範容疑者(74)とは以前からの面識はなく、おととし、土木事務所に異動してきたのをきっかけに知り合い、関係を深めていったと見られることが捜査関係者への取材でわかりました。
土木事務所では、高松元取締役が出入りする姿がたびたび目撃されていて、警察は詳しいいきさつを調べています。
-- NHK NEWS WEB