外食業界で深刻化する人手不足に対応し、従業員の職場環境の改善に取り組むため、ファミリーレストラン最大手の「すかいらーく」は、全国で展開する店舗の大部分で24時間営業を取りやめることを決めました。
「すかいらーく」は、全国で運営するおよそ3000店舗のうち、ファミリーレストラン「ガスト」や「ジョナサン」など428店舗で24時間営業を行っています。関係者によりますと、会社ではこのうち、およそ72%にあたる310店舗程度で24時間営業を取りやめ、営業時間を午前2時までにすることを決めました。
また、早朝の午前5時や午前6時台まで営業している559店舗についても、およそ79%で、営業時間を午前2時までに短縮するということです。こうした方針は労働組合も了解していて、来年1月中旬以降、順次、実施するということです。
今回の取り組みは、深夜営業を減らし従業員の職場環境の改善につなげることが狙いですが、人手不足の中でパート従業員の賃金が上昇するなど経費が増える一方で、深夜の利用客が減っていることも背景にあるということです。
外食業界では、「ロイヤルホスト」が2店舗で続けている24時間営業を来年1月までに取りやめることを決めたほか、「マクドナルド」も4年前には全店舗の半分以上で24時間営業していましたがことし9月末時点で全体のおよそ28%まで減らしていて、今後24時間営業や深夜営業の見直しがさらに広がっていくのかが注目されます。
-- NHK NEWS WEB