大手生命保険グループ4社のことし9月の中間決算は、為替相場が円安傾向だったことを背景に保有する外国債券の利息が増えたことなどから、いずれも増益となりました。
大手生命保険グループ4社が、24日までに発表したことし4月から9月まで半年間の中間決算によりますと、売り上げにあたる「保険料等収入」は、4社のうち2社が好調な海外事業に支えられるなどして去年の同じ時期を上回り、増収となりました。
本業のもうけにあたる「基礎利益」は、「日本生命」が去年の同じ時期より0.7%増えて3449億円、「第一生命ホールディングス」が42.8%増えて3032億円、「明治安田生命」が24.7%増えて2732億円、「住友生命」も23%増えて1683億円と、いずれも増益でした。
これは、円安傾向を背景に保有する外国債券の利息が増えたことなどが要因です。
国内では、保険市場の縮小や、超低金利による厳しい運用環境が続いていることから、各社は、長生きするとより多くの年金が給付される年金商品や、病気で仕事ができなくなった際に保険金を受け取れる就業不能保険など、少子高齢化や晩婚化といった社会の変化に対応する商品を強化する方針です。
-- NHK NEWS WEB