ものづくりの街として知られる東京・大田区で町工場が一般公開され、親子連れが金属製のクリスマスツリー作りを体験しました。
この一般公開は、大田区の町工場や観光協会などが毎年行っていて、ことしは63の事業所が参加して工場の見学やものづくりなどが体験できます。
このうち、大田区の町工場の特徴で、複数の工場が材料を加工して1つの製品を作り上げる「仲間回し」を体験するツアーには、親子連れなど20人が参加し、金属製のクリスマスツリー作りに挑戦しました。
参加者は、板金工場でステンレスの板をプレスしてツリーの立体的な形を作ったあと、近くの樹脂の工場に移動し、プラスチックの鉢植えを作りました。最後に溶接工場で板をつなぎ合わせてツリーを完成させ、記念撮影をしていました。
大田区によりますと、町工場の数は後継者不足などの影響でピーク時の30年余り前の4割程度まで減っていて、催しを通じてものづくりの技術や魅力などを知ってもらいたいという狙いがあるということです。
親子で参加した36歳の男性は「別々の会社でもここまで精巧なものを作れることに驚きました。子どもたちにとってもいい勉強になりました」と話していました。
-- NHK NEWS WEB