日本から多くの企業が進出している中国の上海で、日系企業およそ50社が参加し採用の面接会を開き、来年、大学を卒業する学生などおよそ500人が集まりました。
この面接会は、中国で人材紹介を行う会社などが日系企業を集めて上海で初めて開催したもので、現地に進出している製造業や小売業、銀行などさまざまな業種の48の企業が参加しました。会場では、来年の夏に大学を卒業する予定の学生などが各企業のブースを訪れ、採用担当者から熱心に会社の事業内容の説明を聞いたり自己PRをしたりしていました。
主催者によりますと、中国では人件費の上昇が続いていますが、上海周辺の日系企業では、現地での事業拡大に合わせて中途採用を中心に求人数が30%ほど増え、即戦力となる優秀な人材の獲得競争は激しくなっているということです。このため新卒の学生を採用し時間をかけて育成しようという企業も増えてきているということです。
25日の面接会に参加したのは大学で日本語を学んだ学生など合わせておよそ500人で、このうち25歳の大学院生の女性は「日本語専攻なので、日本語をいかしながらほかの能力も身につく仕事をしたいと思います」と話していました。
また日本の大学に留学しているという25歳の男性は、中国に戻って就職する意向で「中国経済はすごく発展しているのでその波に乗れば自分の将来につながると思います」と話していました。
-- NHK NEWS WEB