今月21日に54年ぶりに噴火したインドネシアのバリ島の火山で25日、2回目の噴火が起きました。インドネシア政府は、警戒レベルを引き上げる状況ではないとしていますが、国際線の一部の便が欠航するなど影響が出ています。
インドネシア政府の災害対策部門によりますと、日本時間の25日午後6時半ごろ、バリ島の北東部にある標高3014メートルのアグン山で、今月21日に続いて2回目の小規模な噴火が起き、火山灰がおよそ1500メートルの高さまで上がったということです。
インドネシア政府は、アグン山の警戒レベルについて、上から2番目のレベル3から引き上げる状況ではないとしていますが、バリ島を訪れる観光客のうち、国別で最も多いオーストラリアの航空会社など4社が、25日だけでバリ島を発着する国際線の合わせて16便の欠航を決めるなど影響が出ています。
アグン山が噴火したのは、活発な火山活動が1年ほど続いておよそ1000人が犠牲となった1963年以来、54年ぶりです。現地では、今回も火山活動が長期間にわたって活発化する場合、住民生活のほか、基幹産業である観光業にも大きな影響が出るおそれがあるとして懸念が高まっています。
-- NHK NEWS WEB