2020年の東京オリンピック・パラリンピックを控えて、大手チェーンの飲食店を原則、禁煙とする法案の検討が進められている中、ファミリーレストラン大手のサイゼリヤは、再来年9月までに全国のすべての店舗を原則として禁煙とする方針を固めました。
全国で1000店舗余りを展開するサイゼリヤは、これまで大部分の店舗で、客席を禁煙席と喫煙席に分ける、いわゆる「分煙」を行ってきました。
関係者によりますと、サイゼリヤはこれを改め、再来年9月までにすべての店舗を原則として禁煙にする方針を固めました。
来年2月以降に新規に出店する店舗では喫煙席を設けず、すべて禁煙席とするほか、今ある店舗についても喫煙席をなくす改装工事を行うことにしています。
飲食店の禁煙化をめぐっては、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、厚生労働省が受動喫煙対策を強化する法案で、大手チェーンの飲食店については、原則として建物の中は禁煙とする方向で検討されています。
こうした検討を受けて、サイゼリヤでは、客席の禁煙化には改装などに費用や時間がかかるため、国の規制が正式に決まる前に対応方針を固めたものと見られます。
外食業界では、マクドナルドなどがすでに客席を禁煙としたほか、ケンタッキーフライドチキンもすべての店舗で客席を禁煙にすることを決めています。
-- NHK NEWS WEB