ファミリーレストラン大手のサイゼリヤは、2019年9月までに、全国すべての店を禁煙にする方針です。2020年の東京オリンピック・パラリンピックを控え、厚生労働省は、大手チェーンの飲食店は原則「禁煙」にする法案を検討しています。
レストランや居酒屋の「たばこ」。どうなっていくのでしょう?
Q:どうして、今、禁煙を決めたの?
A:サイゼリヤは、全国で1000余りのお店を展開しています。全面禁煙に切り替える時間も費用もかかりますので、このタイミングになったのです。
今は、大部分の店で、禁煙席と喫煙席に分ける「分煙」を行っています。来年2月以降に新規に出店する店は、最初からすべて「禁煙席」にします。今ある店は改装工事を行って喫煙席をなくすのだそうです。
Q:ほかにはどんな動きが?
A:ファミリーレストランではロイヤルホストがすでに禁煙化。ファーストフードでも、マクドナルドなどが客席を禁煙化。ケンタッキーフライドチキンが来年3月までに全国およそ320の直営店を禁煙化し、フランチャイズ契約で運営されているおよそ830店も順次、禁煙になります。
子ども連れのお客さんが多い外食チェーンでは、禁煙の動きが広がっていると言えそうです。
Q:禁煙にするとお客が減る、と心配する声もあるようだけど?
A:ケンタッキーフライドチキンの運営会社に聞きました。
「たばこを吸う人の利用は減ったが、ファミリーの利用が増えました。家族連れや外国人旅行客が増え、たばこに対する意識は変わってきています」と話しています。
-- NHK NEWS WEB