札幌市東区の路上で、25日、帰宅途中の女性を包丁で刺し大けがをさせたとして、児童相談所に通告された12歳の中学1年生の少年は「人を殺すところを想像していた」などと話す一方で、「家族への不満があった」という趣旨の話もしていることが捜査関係者への取材でわかりました。警察は、詳しいいきさつや少年の家庭環境などについてさらに調べることにしています。
25日夕方、札幌市東区の路上で帰宅途中の20代の会社員の女性が背中を包丁で刺されて大けがをし、警察が、市内に住む12歳の中学1年生の少年に事情を聴いたところ、女性を刺したことを認めたことから児童相談所に通告して、少年は、一時保護されています。
警察によりますと、事件の直前、現場付近の防犯カメラには、この少年と見られる人物が、数百メートルにわたって被害者の女性のあとをつけるような様子が写っていたということです。
また、少年はこの女性と面識がなく「人が死んでいるところや人を殺すところを想像していた」などと話している一方で、「家族への不満があった」という趣旨の話もしていることが捜査関係者への取材で新たにわかりました。
法律の規定では、14歳未満は、教育や指導を重視する観点から刑事責任を問われることはありません。警察は引き続き、動機や詳しいいきさつ、それに少年の家庭環境などについて調べたうえで、女性を包丁で刺したとして近く、児童相談所に送致することにしています。
-- NHK NEWS WEB