大手繊維・化学メーカー、東レの日覺昭広社長は、28日、都内で記者会見し、子会社が製品の強度などの検査データを改ざんし、出荷していたことを明らかにしたうえで、陳謝しました。
会見によりますと、東レの子会社でタイヤの補強材などを製造している東レハイブリッドコードは、事前に顧客と約束した強度などの基準を満たしているように検査データを改ざんして製品を出荷していたということです。
データの改ざんは、2008年4月から去年7月までの8年余りの間に149件、出荷先は13社になるということです。
東レによりますと、今のところ、安全性に関する問題は見つかっていないとしています。
日覺社長は記者会見で、「このたびはご心配、ご迷惑をおかけして誠に申し訳ありません」と陳謝しました。
また、東レは、今回の不正を受けて、検査データを管理職も含めた複数で入力することや、品質の監査を定期的に実施することなどで再発防止に努めるとしています。
-- NHK NEWS WEB