「三菱マテリアル」の子会社が、強度などの検査データを改ざんしていた問題について、経団連の榊原会長は27日の記者会見で、日本の製造業への信頼に影響しかねないとして、各企業のトップが実効性のある内部管理体制をつくり、徹底するよう要請する考えを示しました。
この中で榊原会長は「日本を代表する大企業でいろいろな不祥事が起きる中、今回は三菱マテリアルのグループ企業で改ざんがあり、極めて残念に思う。日本の製造業に対する信頼に影響をおよぼしかねない深刻な事態だ」と述べました。
そのうえで、「日本企業は、危機意識を持ち初心に返って日本の製造業の信頼をもう一度立て直すため自社の体制を改めてチェックし直す必要がある」と述べ、各企業のトップが実効性のある内部管理体制をつくり、徹底するよう要請する考えを示しました。
また榊原会長は、会社側が不正を把握しながら出荷を続けていたことについて「本来あるべき姿としては発覚した時点で速やかに公表するのが原則で、どんな事情があったのか、私自身もよく聴取したい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB