使い終わった人工衛星やその部品などの「宇宙ごみ」のうち、大きさが1ミリ以下の小さな宇宙ごみの位置や分布を捉える人工衛星を日本のベンチャー企業が開発し、28日、ロシアのソユーズロケットで打ち上げられましたが、衛星からの電波を受信できない状態となっていて、打ち上げが成功したかどうかわからないままとなっています。
宇宙ごみの位置を捉える超小型衛星を開発したのは東京 墨田区にあるベンチャー企業「アストロスケール」で、衛星は、28日午後2時41分、ロシアのボストーチヌイ宇宙基地からソユーズロケットで打ち上げられました。
しかし、予定した時刻になっても衛星からの電波を受信できない状態となっていて、打ち上げが成功したかどうかわからないままだということです。アストロスケールでは、打ち上げを行ったロシア国営の宇宙開発公社「ロスコスモス」と連絡を取りながら、詳しい状況を調べています。
打ち上げられたのは縦横38センチ、長さ60センチほどの超小型の観測衛星で、地上からは観測できない1ミリほどの小さな宇宙ごみの位置や宇宙空間での分布状況を捉える性能があり、会社では人工衛星の防護設計や衝突被害の想定に活用してもらえる観測データを販売するビジネスを展開したいとしていました。
-- NHK NEWS WEB