東京 赤坂の土地の所有者になりすまし、大手ホテルチェーンアパグループに購入をもちかけて12億円余りをだましとったとして、警視庁は、土地を不正に登記しようとしたとして逮捕された男女9人を、29日にも詐欺などの疑いで再逮捕する方針です。9人は地面師と呼ばれる詐欺グループと見られ、警視庁が事件の詳しいいきさつを調べています。
会社役員の宮田康徳容疑者(55)ら男女9人は、平成25年8月、偽造した印鑑証明書などを法務局に提出して、東京・港区赤坂の土地を不正に登記しようとしたとして、偽造有印公文書行使などの疑いで今月、警視庁に逮捕されました。
この土地は繁華街に近い1等地で、大手ホテルチェーンのアパグループが購入するために代金を支払いましたが取得できず、その後の捜査で、宮田容疑者らが土地の所有者になりすましていた疑いがあることがわかったということです。
警視庁は、ホテル側に土地の購入を持ちかけて代金12億円余りをだまし取ったとして、29日にも9人を詐欺などの疑いで再逮捕する方針です。
これまでの調べで、所有者になりすますために、偽造した本人確認書類などを示して信用させていたということで、警視庁は、9人が他人の土地を勝手に売って利益を得る、地面師と呼ばれる詐欺グループと見て詳しいいきさつを調べています。
-- NHK NEWS WEB