東京 赤坂の土地の所有者になりすまし、大手ホテルチェーンアパグループに購入をもちかけて12億円余りをだまし取ったとして、男女10人が詐欺などの疑いで再逮捕されました。警視庁は、10人が地面師と呼ばれる詐欺グループと見て、事件の詳しいいきさつを調べています。
再逮捕されたのは、住所不定の会社役員、宮田康徳容疑者(55)ら男女10人です。
警視庁によりますと、宮田容疑者らは平成25年、東京 港区赤坂の土地の所有者になりすまし、大手ホテルチェーンのアパグループに購入を持ちかけておよそ12億5000万円をだまし取ったとして、詐欺などの疑いが持たれています。
所有者に成り済ますために、偽造した本人確認書類などをホテル側に示して信用させていたということです。
この土地は繁華街に近い1等地で、宮田容疑者らは土地を不正に登記しようとしたとして偽造有印公文書行使などの疑いで今月、逮捕されていました。
警視庁は10人が他人の土地を勝手に売って利益を得る「地面師」と呼ばれる詐欺グループと見て、それぞれの役割や事件の詳しいいきさつを調べています。
警視庁によりますと、宮田容疑者は容疑を認めているということですが、ほかの9人については認否を明らかにしていません。
-- NHK NEWS WEB