大手印刷会社「凸版印刷」の子会社だった会社の元社員が、取引先になりすましてノートパソコンおよそ740台を自分の会社に発注してだまし取ったとして、詐欺の疑いで警視庁に逮捕されました。パソコンは買取業者に売りさばいて現金を得ていたということです。
逮捕されたのは「凸版印刷」の子会社だった事務用品販売会社の元社員で、東京 中央区に住む武笠孝路容疑者(35)です。
警視庁の調べによりますと、武笠容疑者は3年前の平成26年9月に、取引先になりすましてノートパソコンおよそ740台、販売価格にしておよそ1億1400万円分を自分の会社に発注して指定の倉庫に配送させ、だまし取ったとして詐欺の疑いが持たれています。
警視庁によりますと、調べに対し容疑を認めているということです。武笠容疑者はパソコンを買取業者に売りさばいて現金を得たうえで、高級車の購入や旅行の代金などに使っていたということです。
また、事件が発覚しないようにするため、取引先になりすまして一部の現金を会社の口座に振り込んだり「支払いが遅れる」と連絡したりしていたということです。
ほかにも12億円近く支払われていない代金があるということで、警視庁は武笠容疑者が架空の発注を繰り返していた疑いがあると見て調べています。
-- NHK NEWS WEB